09.3.18update


2006.5.3〜5.11
瑞西旅行記.その4 
標高3883m 

 マッターホルンは朝焼けがすごいきれいらしい。4:30に起きてまだ暗くて、5:30に目覚ましをかけなおしたけど、モルゲンロートは無し。
ちなみに、ホテルからの景色は中心の写真みたいな感じ。窓からマッターホルンが見える。でもなにやら曇ってきたよ。朝飯はやっぱりバイキング。やっぱりシーズンオフ、食堂にはロシア人とホテルの人と、子犬しかいませんでした。ベーコンに骨がついてました。9:00チェックアウトして、ツェルマット駅から、やっぱりファストバゲッジで荷物を預ける。
昼飯を買いにCOOPへ。スーパー大好きな嫁さん大喜び。アンティチョークとかも置いてました。
ツェルマットの町を歩いてゴンドラの駅へ。高低差のある町並みを過ぎていくと,羊が釣られていたり。名物の石でできたネズミ返しの倉庫。地震があればごっそり小屋がひっくり返りそうな。
 まずはゴンドラに乗って標高1816mのFuriへ。ひそかに時計がオメガ。これより向かうは氷河の山。
 今度はロープウェイに乗って標高2929mのTROCKENER STEGへ。なにやらダムが見えます。氷河から溶けた水なんで、青い。
 もう一面の銀世界。5月なのに。うへぇ山に雲が掛かってまいりました。
ロープウェイでまだまだ登っていきます。そのとき,家政婦が見たものは。
        
大迫力の氷河。上から流れている氷河と右から流れている氷河が合流しています。そして右は大きなクレバス。おっかねぇ。
着いた駅から下を見ると断崖絶壁。気温氷点下-6℃。繰り返しますが5月です。ここはいったいどこかというと。
標高3883m。Kline Matterhornの山頂。ヨーロッパで乗り物だけでいける最も標高が高いところ。
Best Shot of paradiseって書いているけど、見えるのはただ白のみ。
結晶がとてつもなくでけぇ。5mmくらいかな。駅の外はスキー場。真っ白だけど。アイスバーンを思わず滑り落ちる。
ここでふと一案。ここで空のペットボトルに栓をしてみる。

 ふたたび、TROCKENER STEG。くちばしが黄色いカラス?がいました。カラスの黄色いくちばしのイメージってこんなのから来ているのかな。山を見あげると、マッターホルンの頂上は曇っていて見えなかったけど、山腹に建物が。ヘルンリ小屋といってマッターホルン登頂の拠点となるところです。夏場はここまで素人さんでもいけるそうです。結構傾斜きつくない?
 ここでCOOPで買ったサンドイッチを昼食に。ペットボトルがへこみ始めています。
 ロープウェイでFuriまで降りてきます。その車窓から見た不思議な地形。なにやらもこもこがたくさん密集。上から見るとなんか気持ち悪いな。近づいてみると、思ったよりなんかかわいい。帰国して調べてみると構造土という、寒冷な気候下で土壌中の水分が凍結・融解を繰り返すうちに、地表に幾何学的な模様が描かれる現象らしいです。その中でもこいつはおそらく『谷地坊主』。触ると結構硬かった。
 さて、ここからツェルマットまでハイキングです。かわいらしい家には薪が積んでました。
 シャトーというのか、黒い木の家が点々としていました。熊のような大きな黒い犬がリードなしで散歩。ちなみに糞を撒き散らしたまま、飼い主はほったらかし。ふもとでは糞回収用のビニール袋があちらこちらでおいていたのに台無し。
 家が途切れても時々小屋が現れます。木々はまだ弱弱しい芽吹きでした。
 花も時々ありました。白い花はクロッカス。青い花はリムス・アルピヌスってやつに似ている気がするけど、自信なし。石でできた屋根の上は苔むしていました。
 行き先案内と消火栓。いったい何を消すものがあるのかというようなところでも、消火栓はありました。うはうは。
 白い桜と、何かよくわからない、ほのかに赤い花。
 一時間程度のハイキングでツェルマットまで降りてきました。小さいトラックも電気自動車。駒を動かすのも大変そうなチェス盤。ここまで降りてくると、ペットボトルはベコベコ。Kline Matterhornはやっぱり気圧低かったんだなと改めて実感。

 昨晩の宿、ALBANA REAL。外見もおしゃれ。でも一緒に入っていた日本食レストランは怪しかった。朝食はすごくおいしかったけど。
 小さいスーパーでもチーズが並びまくる。おもわずショーウインドウのトランペットを見る黒人の子供のように見入ってました。流石に量が多過ぎて買えない><。今考えれば小さくしてもらって買っとけばよかった。
怪しいつながりで思わず買ってしまったヨーグルトチョコレート味。中身は茶色。一口食べて、日本人とスイス人が分かり合えることは無いのかと一瞬思ってしまいました。なんというか、すごくヨーグルトとチョコレートでした。当たり前ですが。
 ヨーロッパの駅はイギリスを除いて改札が無いから入りたい放題。ツェルマット駅を改めて探索。小さい入換用のディーゼル機関車が貨車を引っ張ってました。お隣の留置線では客車の後ろの貨車がついた混合列車が。ここツェルマットは下界のトラックが直接入ってこれないから鉄道輸送が盛んなのか。
 このあと、俺たっての希望で山岳博物館へ。ウィンパーらのマッターホルン初登頂後の滑落した後の詳細な絵画とあまりの埃っぽさに圧倒される。
 スイスは5月が一番のオフシーズン。石畳を直したりもします。ロープウェーなどもメンテナンス中。おかげでマッターホルンがきれいに見えるSunneggaにも行けなかった。全般的に空いててそれはそれでよかったですが。
 さて、今日の宿に向けて、ゴルナーグラード・モンテ・ローザ鉄道のツェルマット駅へ。それこそさっきのヨーグルトチョコレートのような色の電車が待っています。いざ出発進行。乗客はうちら入れて4人だけ。ツェルマットの町並みが眼下に広がり、見る見る小さくなっていきます。反対側を見ると傾斜きつ。
 きつい傾斜に対応するため、レールの真ん中にラックレールを備えて、そこに電車側の歯車を噛み合わせて上っていきます。だからポイントも複雑。標高とともに、残雪が多くなっていきました。本当はここからマッターホルンが見えるはずなんだけど、ガスでもやもや。ここの鉄道は架線が二本ということでも珍しい。まあ、どうでもいいですが。
 やっぱりマッターホルンのふもとだけ見えて、とがった頂上は見えない。残念。最後の途中駅Rotenbodenのあたりでは一面真っ白。同情したインド人のカップルと一緒に騒ぎまくり。
 そして頂上のGornergratに到着。標高3089m、ヨーロッパの地上駅では最も高いらしいです。そんな薀蓄よりもこの風景。最高です。真正面はBreithornブライトホルンらしい。そして右の方に黒い三角の山が見えてるけど、それがさっき登った(ロープウェーで)クラインマッターホルン。
 そして今日の宿はゴルナーグラードクルムホテル。ここが標高3089mであることを忘れさせる立派さ。
 駅のテラスから下を見下ろすとなんか動く影。恐らくシャモアっていうウシ科の動物。この後すぐにがけを降りていきました。
 ホテルに入ってみると、部屋の番号がそれぞれ3000〜4000番台。そんなに部屋がある訳無かろうと思ってたら、周囲のピークの標高でした。うちらが泊まったのは4063号室、Ober Gabelhornでした。
 部屋の壁にはその号室の山の地図がありました。北壁の等高線の密さが素敵。そしてこの部屋はマッターホルンビューなのが売り。なのに一面雲。明日に期待。
 そして、ディナーへ。このたび通じて唯一のホテルディナー。まずはオードブル。標高3000m以上で海老が食えるとは。
 ワインはヴァリス州特産のHeidaという白ワイン。行く前から呑むのを楽しみにしてたんだけど、期待に違わず、この旅行中で一番おいしかったような気がするな。
 コンソメスープには薄く切ったパルメジャーノっぽいチーズが生のズッキーニに突き刺してあった。メインは選択制。俺は肉。うめぇ。
 
 嫁さんはアルペンマカロニ。こってりとしたクリーム系のショートパスタで、これもうまかった。それには甘いりんごの似たものがついていました。これは別々に食ったほうがうまかった。
 デザートにケーキを食べて、そのころにはもうほろ酔い。標高高いから酔い易かったのか、ただ、二人でワインを一瓶あけたせいなのか。たぶん後者だな。疲れてたし高山病も怖いので早めに就寝。
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